パリのカリスマパティシエ、クリストフ・ミシャラクのスイーツ教室「マスタークラス」潜入レポート!

August 01.2018

クールなボトルに入った「Kosmik」シリーズなど斬新なスイーツで、一躍パリのカリスマパティシエの座に躍り出たクリストフ・ミシャラク(Christophe MISHALAK)。2016年まで、パリの5つ星ホテルでシェフパティシエを務めていましたが、現在パリに自分のパティスリーを4店舗構え、この秋の日本出店も控えて大忙しの毎日です。

フランスでは、テレビや雑誌などのメディアでも活躍され、なんとなく「遠い人」なイメージのミシャラク氏ですが、なんと、彼が直々に教えてくれるスイーツ教室がパリで開かれているのだそう。カリスマパティシエのテクニックが間近で見られる上に、楽しい試食タイムもありと、かなり濃い3時間の教室「マスタークラス」を、パリ在住のライターが体験してきました。


毎回満員御礼の「マスタークラス」、スイーツ教室は専用のキッチンで

ここ数年、BOBO(ボボ)と呼ばれるパリの若くてリッチな層から人気のパリ10区。庶民的なカフェが並ぶ界隈で、ひときわ目立つインダストリアルなデザインの「Café MISHALAK」が教室の会場です。

カフェの奥に併設された明るいキッチンで、まずはアシスタントのトマさんから飲み物のサービスが。ミシャラク氏がこの自分のお店に併設されたキッチンで教えてくれるスイーツ教室「マスタークラス」は、週2日の開催ですが、1回300€の授業料もなんのその、彼のテクニックを間近で見たいという生徒さんに大人気で、いつも満員御礼状態です。とはいえ、1回の定員は10人前後と少数なので、ミシャラク氏に気軽に質問をしながら、クラスは和気あいあいと進みます。

このマスタークラスは、お菓子作りをよりシンプルで、効率的で、誰にでもアクセスできるものにすることが目的とのことですが、まさにそれを体現したような雰囲気です。


取材に訪れた日は、フランス国内だけでもニースやボルドー、マルセイユ、海を渡ってグアドループ、シンガポール、オーストラリアなどから、総勢11人が集まっていました。プロのパティシエが自分の腕を磨くためだったり、「ただのお菓子好きです」とはにかむ会社員がいたりと、参加の目的も様々です。皆さん熱心にメモをとり、質問を投げかけ、ときには動画を撮影して、ミシャラク氏のテクニックを習得しようという気合いが感じられます。

▲拍手で迎えられたミシャラク氏。

「今日は朝ごはん食べてきた?あとでたくさん試食するからね。おなかすかせておいて!」などとジョークを連発で場をなごませます。

本日のメニュー発表に続き、華麗なテクニックを次々お披露目

この日のレシピは計3点。まず一品目は、「ココナツサブレのフランボワーズソース」です。ミシャラク氏が、彼のケーキの基本となるサブレ生地の作り方を丁寧に解説。「そんなにタネ明かししてしまっていいのかしら……」と思うほど、きめ細かく、ポイントを押さえて説明してくれるので、お菓子作り初心者でも全く心配はいりません。フランス語のわからない人がいれば、大事なところでは英語で解説をしてくれます。


「サブレのサクサク感を出すには、手でしっかりと混ぜるのが大事。使い捨ての手袋を使えば、生地がべっとりと指に張り付いて困ることもないでしょ?」


「生地をのばすときはクッキングシートで挟んでから。これでめん棒も汚れないでしょ?!大事なのは、全体の厚さを均一にすることだよ」


仕上げは、焼きあがった長方形のサブレの台の上にフランボワーズのコンフィを敷き、その上にフレッシュなフランボワーズや野イチゴをたっぷりのせて。型抜きして焼いたサブレとエディブルフラワーをあしらい、でき上がりです。

想像もしなかった素材に、生徒たちは興味津々

教室は、いくつもの品目を並行して作っていきますが、この日の2品目は、イチゴとバーベナのソースをかけたチーズケーキ。ハーブティーなどでは名前を聞くことのあるバーベナですが、生のバーベナの葉はレモンのようなさわやかな香りで、ミシャラク氏は、これをイチゴと合わせるのが大好きなのだそうです。バーベナの葉を蒸して、良い香りの葉汁をとるところから始めます。

「それにしても、生のバーベナの葉を使うとは……」と、生徒一同、目からうろこのプロセスでした。食用の花、ゆずの皮など、フランスではまだまだ知られていない新しい食材を取り入れることの多いミシャラク氏ならではの素材選びです。


生徒の「何分蒸せばいいですか?」という質問に「30分から1時間くらい。お菓子作りは数学じゃないからね(笑)。状態を見ながら加減して」とミシャラク氏。


「お菓子が大好きだから、まず自分を喜ばせられるお菓子を作りたいんだ。僕の好きなチーズケーキは、硬すぎず、舌の上でとろけるクリームみたいな食感のもの……、だから焼き加減には細心の注意を払うよ。皆さんが家で作るときは、自分のオーブンの状態、型のサイズによって焼き時間を加減してね。絶対焼きすぎて硬くしないで」

と、しばしチーズケーキへの思い入れを語るミシャラク氏でしたが、その情熱をかけたこのチーズケーキ、焼き上がりは絶品のクリーム感。チーズケーキというよりはクレームブリュレに近い、ぽってりとしたクリーム状に仕上がっていました。


生徒の一人に時間を計らせながら、丁寧に焼き上げたチーズケーキは、デコレーションしずぎず、シンプルに舌触りで勝負。

定番のメレンゲもミシャラク風は一味違う?

3品目のピスタチオの焼きメレンゲでは、ミシャラク氏の華麗なしぼり袋使いに生徒一同うっとりする場面も。せっかくきめ細かく立った泡をつぶさないようにやさしく扱いつつも、 “キレを良く”が肝心。ピスタチオは、風味を良くし、カリっとした食感がアクセントになるミシャラク氏のお気に入り食材ということで、店頭に並ぶケーキにも使用頻度の高いものだそう。


「絞り袋は右手で支えて左手を回転させるとうまくいくよ!残ったメレンゲは1時間くらいならそのまま冷蔵庫で保管できるからね」などとせわしく手を動かしつつも丁寧にポイントを解説していきます。


仕上げに粉糖を振りかけて、ブレートをオーブンの中へ。10分ほどすると、甘い香りが教室中に漂ってきました。

お楽しみの試食タイムは併設のカフェでにぎやかに

教室は朝9時からの3時間ですが、あっという間の2時間ほどが過ぎると、試食タイムです。この日は併設のカフェで試食が行われました。目の前で作られたスイーツに加えて、店頭の定番アイテムもいくつか供され、参加者一同幸せなひとときに。


「見た目のかわいらしさに負けないおいしさ」
「チーズケーキの焼き加減が絶妙。早く家で作ってみたいわ」


「バーベナの風味がきいているわね!」


たっぷりと試食を楽しんだあとは、ミシャラク氏と記念撮影をしたり、購入した著書にサインをしてもらったり、今日の教室での疑問点を質問したりと、ミシャラク氏とのコミュニケーションタイムに突入します。

女優である奥様といっしょにファッション誌を飾ったり、息子さんの誕生日を祝う写真をインスタグラムにアップしたりと、プライベートも秘密にせず、オープンで飾らないミシャラク氏。その人柄で、生徒ともすぐに打ち解けて、古い友達と会ったときのように話が弾みます。お菓子談義に花が咲いた後はミシャラク氏に見送られ、なごやかに解散となりましたが、この楽しかった3時間で結ばれた絆でしょうか、生徒さんたちは教室終了後も、カフェの外でしばらく談笑したり、連絡先を交換したり。ミシャラク氏を通して、スイーツ好きの友達の輪が広がっていくのも素敵なことですね。


CAFÉ MICHALAK & ECOLE MASTERCLASS
60 rue du Faubourg Poissonnière 75010 Paris

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ミシャラク 表参道


〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-2-9
営業時間物販・カフェともに11:00~20:00(ラストオーダー19:30)
MICHALAK PARIS が表参道・原宿エリアに上陸!
日本ショップデザインコンセプトはクールポップ × シンプルカジュアル!
遊び心に溢れていつつも上質な商品と、ブランドビジュアルにも表現された明快さを店内のインテリアとして表現しました。
ブランドのもつポップな要素がエレメントとして落とし込まれた店内。
キャラクターのように表情豊かな商品たちを際立たせるために、ホワイトとブラックを基調に構成。
この2色はブランドのビジュアルカラーでもあります。


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